高尾山古墳は2004年~2014年にかけて調査が行われた古墳です。3世紀前半の、東日本で最古級で最大級の前方後方墳です。
まず、JR沼津駅から北に向かいます。駅の北口でバスを探しましたが古墳の近くに行くバスが来る気配がないので1キロ半ほど歩きます。
沼津バイパスまで来ると、歩道橋の上から高尾山古墳が見えます。
全長:約62.178m(前方部:30.768m、後方部:31.410m)です。
前方部から後方部です。神社の境内から撮っています。つまり北東から南西方向です。
今度は逆に、後方部から前方部で、南東から北西です。
古墳の西側です。後方部が削り取られています。
沼津市文化財センターの高尾山古墳国史跡指定記念連続講座の記録を読んでいると興味深い言葉が出てきます。下は一例です。
「脱 東征史観のススメ」「 古墳とは国家形成の帰結か?」(西 川 修 一「高尾山古墳成立前夜の列島東部の集落の動態とネットワーク)、「高尾山古墳被葬者は、東海西部と関東をつなぐ経済的・政治的ハブを担う」「倭王権の征服史観は採らない」(若狭 徹「関東における古墳出現と高尾山古墳」。
こうしてみると、昔ながらの「歴史は近代国家(あるいは社会主義国家)に向かう運動である」とでも思い込んでいるようなずいぶん長く続いたイデオロギーの時代からようやく風通しがよくなってきたのかもしれません。
来るときに登った歩道橋にまた上って、今度は沼津駅方面を見ています。
参考:沼津市「高尾山古墳」 2024年10月17日更新、沼津市文化財センター「高尾山古墳国史跡指定記念イベント 高尾山古墳連続講座 『第1回 高尾山古墳成立前夜の東駿河』『第2回 東日本古墳文化の幕開けと高尾山古墳』2024、同 高尾山古墳シンポジウム『高尾山古墳~保存と沼津南一色線の挑戦~』2025、沼津市教育委員会 沼津市文化財センター「スルガ最初の王ここに眠る 高尾山古墳」2016、沼津市教育委員会『高尾山古墳発掘調査報告書』2012、沼津市教育委員会事務局文化振興課 沼津市建設部道路建設課「高尾山古墳見学会資料」2023、沼津市 報道取材情報「高尾山古墳が国史跡に指定されました」2024

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