行ったことのある関西の帆立貝型古墳の写真を下に集めてみました。帆立貝型古墳の被葬者はトップクラスではないが有力な軍事指揮官なのでしょう。いずれの帆立貝型古墳も巨大な古墳が近くにあります。王とともに戦った人物が被葬者なのでしょうか。
鳥居前古墳(2024年12月18日 京都府乙訓郡大山崎町)
阪急京都線の西山天王山駅で降りて西の方(天王山の方)に向かってしばらく坂道を登っていきます。鳥居前古墳は乙訓古墳群に属し、4世紀末~5世紀初め築造で、全長54メートルです。
写真右側の低いところに市街地が見えるように、古墳は小高いところにあります。
西山天王山駅は不思議な場所にあります。左の人が集まっているところが駅で、上の道路は京都縦貫自動車道です。
久津川丸塚古墳(2024年12月19日 京都府城陽市)
近鉄京都線の久津川駅で降りて東に向かって、JR奈良線の線路を超えてさらに東の新しい住宅街の中に、久津川丸塚古墳があります。5世紀前半につくられた全長104mの帆立貝形前方後円墳です。(久津川車塚古墳)
久津川古墳群最大で有名な久津川車塚古墳(墳丘長180メートル、全長272メートルの。5世紀前半)の前を行くJR奈良線の列車です。久津川古墳群には多くの古墳が含まれていて、大古墳地帯です。
近鉄の久津川駅近くに戻ってくるとなかなかいい感じの住宅街があります。
番山古墳(2020年4月、大阪府高槻市)
この古墳はJR摂津富田駅から高槻日赤病院方面に向かうバスが通る道沿いにあります。周囲は貴重な農業地帯です。
5世紀後半築造で、直径56メートルの墳丘が残っています。短い前方部はこの写真の右側になりますがすでに失われています。近くにある前塚古墳とはまったく同一の設計ということです。宮内庁が継体天皇陵としている太田茶臼山古墳は隣の茨木市になりますがすぐ近くにあります。
乙女山古墳(2022年1月、奈良県北葛城郡河合町)
有名な馬見古墳群の中にある、墳丘長130メートルのとても大きな帆立貝型古墳です。馬見丘陵公園を歩いていくと大小さまざまな古墳が次々に現れます。孫大夫山古墳(2010年4月、大阪府堺市)
あらためて孫大夫山古墳と書くと「どこにあったっけ?」となりますが、堺市の大仙陵古の拝所を見ていて振り返るとそこにある古墳で、5世紀中ごろの築造。墳丘長65メートルです。
行ったのはずいぶん前のことになります。
参考:大山崎町教育委員会『鳥居前古墳』2019、城陽市「城陽市内の見学できる古墳」2024、高槻市教育委員会『昭和56・57・58年度高槻市文化財年報』、奈良県「乙女山古墳」奈良県歴史文化資源データベース2016、堺市「孫大夫山古墳【世界文化遺産構成資産】」2019


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